男女とも県平均下回る/宮古島市平均寿命
男性78・2歳、県内35位/女性は86・6歳で29位
宮古島市の平均寿命が男女とも県平均を下回っていることが6日に行われた「第4回国保がんじゅう講演会」で宮古島市の下地昭雄国民健康保険課長から報告された。特に男性は県内41市町村中、下位から7番目の35位。女性は29位となった。
今回示された数値は2005年に行われた国勢調査によるもので、宮古島市の男性の平均寿命は78・2歳で県平均の78・7歳を0・5歳下回り、女性は86・6歳で女性の県平均86・9歳を0・3歳下回っている。
今回の報告は「健康長寿の島」として復活するために現状をしっかりと認識させようと下地課長が報告した。
同年の国勢調査を基にした都道府県の平均寿命で、沖縄は女性が1位をキープするも男性は25位だった。
沖縄の男性の平均寿命は全国平均の78・8歳よりも下回り、宮古島市の男性はさらにそれをも下回っている。
また、下地課長は国民健康保険中央会が07年度にまとめた国民健康保険の実態の中で示された65歳未満の死亡率についても報告。
それによると、沖縄の男性の死亡率は28・9%で全国平均の21・1%を大きく上回っていることが示された。
また、沖縄の女性も14・4%で全国平均の11・4%を上回り、65歳未満の死亡率で沖縄は男女とも全国平均を上回っている。
宮古島市の65歳未満の死亡率は男性が22・4%で県平均よりも下回り41市町村中では6番目に低い数値となったが、全国平均に比べると高い数値となっている。
一方、宮古島市の女性は8・6%で県平均、全国平均をも下回った。
こうした厳しい数字が示される中、「長寿県沖縄」「健康長寿の島」を取り戻すために「国保がんじゅう講演会」では特定健診の積極的な受診による定期的な健康チェックと病気の予防への意識の高揚が呼び掛けられた。