教育・文化 社会・全般
2010年12月1日(水)9:00
旧市町村収蔵資料展が開幕/市総合博物館
懐かしい生活道具・農具など
宮古島市制施行5周年記念「旧市町村収蔵資料展」が30日、市総合博物館で開幕した。昔懐かしい生活用具や農具類などのほかに、宮古では、多良間島に初めて出土した約3500年前の下田原式土器の土器片が展示されている。今月26日まで。
今回の資料展は第15回企画展。各地域の生活に根付いた文化の営みを再確認するのが目的。
展示物は126種、計402点。かご(方言名マグ)やビロウで作ったつるべ(同クバズ)、アダンの葉で製作した草履(同アダンサバ)、木製の豆腐箱、糸巻き(同カシギー)、しゃもじ(同ミスキナ)、糸車(同ヤマ)、芋掘り具(同ンープリャ)などが展示されている。
下田原式土器は、波照間島の下田原貝塚から土器片が出土したことから型式名で呼ばれるようになった。貝塚の年代は約3700年前とされる。
奥平徳松館長は「子どもたちが両親や祖父母と一緒に訪れ、農具類や生活道具などから昔の暮らしを学んでほしい」呼び掛けた。