キビ操業がスタート/宮古製糖伊良部工場
2年連続6万㌧見込む
宮古製糖伊良部工場(渡久山和男工場長)で6日、2010/11年産サトウキビの製糖操業が県内トップを切って始まった。前期より3日早い年内操業で、2年連続の6万㌧余を見込んでいる。今後の冷え込みで高品質、糖度の上昇が期待されている。
11月25日に実施した火入れ式で安全祈願した同製糖多良間工場と、宮古製糖城辺工場、沖縄製糖宮古工場の3工場は、年明けの1月7日から操業開始を予定している。
この日は、原料402㌧を搬入。糖度は最高15・30度、最低11・60度、平均13・51度。基準糖度帯の13・1度以上が73%を占め、平年並みの糖度となっている。
伊良部工場は、今期は前期より2920㌧少ない6万930㌧、反収は平年並みの7・8㌧を予想している。植え付け面積は、夏植え735㌶、春植え25㌶、株出し27㌶の計777㌶。昨年の750㌶より17㌶増加。今期産のキビは、主力品種の農林15号が全体の31%を占めている。
操業日数は来年3月31日までの118日間を予定している。
操業開始セレモニーで、宮古製糖の安村勇社長は「今回は、県下では最初の製糖操業。陸上の安全輸送と工場の安全操業が大事。キビ生産農家が丹精込めたキビは、一本足りとも取りこぼしがないよう取り組んでいく」と決意を新たにした。
次いで市議会の下地明議長は「安全操業が第一。キビは宮古の大事な基幹作物であり、今後とも市議会でいろんな角度から支援を奨めて行きたい」と述べた。
安村社長、下地議長、県宮古農林水産振興センターの砂川正幸所長、宮古地区トラック事業協同組合の奥濱貞夫組合長、宮古港運の久貝美喜雄社長ら10人が、稼働中のベルトコンベヤーに向かってキビの束を投げ入れ、圧搾機が稼働した。
最後は、安村社長や下地議長らが鏡割りで景気づけた。