伝統芸能に観客喝采/クイチャーフェスティバル
出演20団体、継承と発展誓う
「第9回クイチャーフェスティバル2010~ずならどぅ ずなら~」(主催・同実行委員会)が5日、宮古島市熱帯植物園で開催された。今回は宮古の産業まつりとの「コラボレーション」。特産品や伝統工芸品を買い求める市民も各地の伝統クイチャーや創作舞踊を楽しみながら拍手を送った。この日出演したのは計20団体。クイチャーの継承と発展を誓い合った。
今年のフェスティバルは悪天候のため一時中止とされたが、出演団体や関係者の強い要望に応えて産業まつりの中で開催された。
大会長を務めた下地敏彦市長は「伝統と歴史を持つクイチャーをはじめ現代風にアレンジした創作クイチャーが繰り広げられ、子どもから大人まで誰もが楽しめる内容。この素晴らしい宝を次の世代に継承していこう」と来場者に呼び掛けた。
この日は産業まつりの関連行事を挟みながら3部構成で開催。伝統、創作、その他の部門に出場した20団体が日ごろの練習の成果を発揮してクイチャーを繰り広げた。
各地で受け継がれてきた伝統クイチャーは見応え十分で地域に根付く豊かな伝統芸能を印象付けた。創作クイチャー部門に出演した団体は発想と巧みな表現力で観客を魅了。その他の部門では来間小中学校の児童生徒らが方言の替え歌を披露して島の文化を誇った。
審査の結果、プカラス賞は「新羅」、アパラギ賞は「マブハイダンスグループ」、パニパニ賞は「男塾 武-Doo」が受賞した。
会場は多くの観客で埋め尽くされ、演目ごとに大きな拍手に包まれた。訪れた市民は産業まつりとクイチャーフェスティバルを同時に楽しみながら、島の特産品や伝統工芸品の魅力、文化の豊かさを体感していた。
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