災害のない年末を/労基署
建設現場をパトロール
宮古労働基準監督署(立岡成敏署長)と建設業労働災害防止協会県支部宮古分会(豊見山景順会長)は8日、市内で建設工事現場災害防止合同パトロールを実施した。パトロールで年末の災害がないよう現場の安全や労働衛生を指導した。
出発式で豊見山会長は「労働災害の防止は、人命尊重の観点はもとより、建設業が地域における基幹産業として、今後とも発展を続け地域社会にさらなる貢献を果たしていくためにも絶対不可欠」と強調し、労働災害絶滅に向け決意を新たにした。
立岡署長は宮古で発生した7件の労働災害を憂慮した上で「墜落・転落防止、建設機械・クレーン災害防止、倒壊・崩壊防止に向け指導するように」と激励した。
パトロール隊は指差呼称でスローガンの「今一度 慣れた心に喝入れて 災害防げ年末年始」と声を合わせて唱えた。
この後、パトロール隊は3班に分かれ、それぞれの建設工事現場で点検を実施した。
このうち市葬祭場(仮称)新築工事現場では、立岡署長らが、請負業者らに「足場は大丈夫か」「型枠は安全な措置が取られているか」などを質問した。
この建設現場の事務所では、12月の安全衛生目標として▽電動工具の適正使用▽飛来・落下物の事故防止▽墜落・つまずき転倒・転落災害の防止-の三つを掲げていた。