良質氷を安定供給へ/伊良部漁協
製氷冷蔵施設完成式典
伊良部漁協(友利義文組合長)の製氷冷蔵施設完成の記念式典・祝賀会が24日、同漁協の特設会場で行われた。
国や市、漁業関係者らが参加。今後の良質氷の安定供給や魚介類の安全・安心の鮮度保持向上による水産業の発展を願い盛大に祝った。
工事名は、佐良浜漁港漁業用製氷冷蔵施設工事。総事業費は3億2600万円余。国が3分の2、市が3分の1をそれぞれ負担した。今年3月に着工し、11月に完成した。
施設は、鉄筋コンクリート造り4階建て。延べ床面積624平方㍍。施設内には、1日当たり10㌧を製造する製氷機が2台設置され全製造は20㌧。1日当たりの貯氷能力は、旧貯氷施設と比べて2倍の40㌧。
漁協の2009年度氷製造供給高は1861㌧で、金額にして2792万円。新施設では、年間3000万円以上の供給高を目標に掲げている。
式典で、友利組合長は「新施設の最大限の利活用を図り、組合員の所得向上を目指して頑張りたい」と決意を新たにした。
次いで来賓で出席した沖縄防衛局の真部朗局長は「今後とも生活安定や福祉向上のための各種施策を推進して行きたい」と祝辞。下地敏彦市長、宮古農林水産振興センターの砂川正幸所長がそれぞれ祝辞を述べた。
祝賀会では、佐良浜保育所の子どもたちが、「よさこいソーラン」を元気いっぱいに披露。池間添老人クラブ、前里添老人クラブなどが息の合った踊りを演じ、盛り上げた。
仲買人の与座一夫さん(60)は「昨年は130㌧の氷を仕入れ、200万円余り支払った。良質氷なので、これまで以上の新鮮な魚を鮮魚店や消費者などに供給したい」と話した。