一斉検問で検挙19件/年末年始警戒活動
飲酒運転増加で取締り強化/宮古島署
警察とボランティアらによる年末・年始総合警戒街頭活動が22日夜、市内各所で行われた。パトロールを前には宮古島警察署で出発式が開かれ、島袋令署長が参加者に、安全、安心なまちづくりに向けた活動の周知に協力を呼び掛けた。また、この日は一斉交通取り締まりも実施。シートベルト装着義務違反など19件を検挙した。同署では「今年は飲酒運転の検挙数が大幅に増加している。年末年始は特に飲酒の機会も増えるので例年以上に取り締まりを強化していきたい」としている。
活動初日は市街地や旧町村地区などで一斉検問を実施。検挙件数19件の内訳は、シートベルト装着義務違反が9件と最も多く、その他(条件違反、免許証不携帯等)が4件、整備不良3件、携帯電話使用等2件、定員外運転1件となっている。
この日は、飲酒運転などの交通三悪違反検挙はなく、約150台の車両の交通指導を行った。
同署では「飲酒運転による事故は悲惨な重大事故になる可能性が高い。飲酒運転根絶に向け、今後の取り締まりは市街地だけでなく、旧町村地区でも重点的に行っていきたい」と述べた。
「年末・年始総合警戒出発式」は同署で行われ、署員や宮古島地区防犯協会や防犯指導員、少年補導員、教員、市職員、防犯ボランティア団体など約100人が参加。4コースに分かれて街頭活動を展開した。
出発式で島袋署長は「今年の犯罪件数は減少しているが飲酒運転の検挙数は大幅に増加している。各地域でパトロールを実施し、犯罪の未然防止を図っていこう」と呼び掛けた。
地区防犯協会の前川尚誼会長と県宮古事務所の黒島師範所長が「関係機関が一致団結して犯罪のない宮古島にしていこう」とあいさつした。
出発式後は4コースに分かれて、街頭活動を実施。島袋署長らは市内の大型スーパー前でチラシを配布し、交通安全と犯罪の未然防止に対する協力を呼び掛けた。
総合警戒は、年末年始の安心、安全を確保することを目的に実施する活動で、来年1月4日まで夜間街頭パトロールなどを行う。