総工費3億5000万円/市陸上競技場メーンスタジオ
キャンプシーズン向け準備万全
陸上競技場や野球場など、宮古島市のスポーツ施設整備が着々と進められている。市陸上競技場はメーンスタンドを改修、野球場は来年の春季キャンプに備えて芝の張り替えや土の入れ替え作業を実施している。各施設整備の総事業費は3億5000万円に及んでおり、受け入れ施設を整備しながら内外にスポーツアイランドをPRしている。
総工費2億9000万円を投じる陸上競技場メーンスタンドの改修工事は25日にコンクリート打設を実施。建築の工事進ちょく率は約30%、外周スタンドも同じペースで進んでおり、来年4月には供用を開始する。
担当の市民スポーツ課によると、メーンスタンドの長さは約80㍍になり、これまでの22・5㍍と比べると規模は3倍以上になる。
施設内には冷房完備のウエートトレーニング室をはじめ雨天時でもウオーミングアップができる54㍍のランニングコース2本を設置する。さらに既存の施設にはないシャワー室も設置。スタンドには身体障害者用の席を用意するほか、短距離走などで使用されるゴール写真判定機の設置台も導入する。
バックスタンドには倉庫兼掲揚台を新設する。現在はメーンスタンドに収納している棒高跳や走高跳用マットを収納する。
野球場は市民球場をはじめ城辺、下地の3球場を整備する。来年2月にオリックスが春季キャンプで使用する市民球場は、沈下部分を掘り起こし、石を敷き詰めた上で土を入れて高さを平準化。内野の土は鹿児島から取り寄せて入れ替えた。外野の芝も張り替えた。
社会人や大学の野球部が使用する城辺球場はラバーフェンス設置などで1500万円を投入。内野と外野の境界にあった凸凹も整地した。
下地球場はサブグランドを整備。オリックスの2軍が使用することから雑草の刈り取りや整地などを行った。
前福多目的運動場では芝を養生しているほか、専用のトイレを建設した。2400万円をかけて、通常のトイレのほか身障者用トイレや倉庫を完備。屋上部分には掲揚ポールも設置し、観戦・撮影用のスペースとしても利用できるようになる。
各地で進むスポーツ施設の整備。担当の市民スポーツ課では「各施設とも順調な工事が進んでいる。来年の春季キャンプには間に合わせる」と話し、来年のスポーツキャンプシーズンに向けて万全の準備を強調した。