手作り三線、演奏に挑戦/上野中3年生
技術・美術・音楽で連携
上野中学校(下地玄幸校長)の3年生42人が、授業の中で三線を自作し、演奏を習得する新しい取り組みに挑戦している。技術、美術、音楽の3教科で連携し、伝統芸能の関心を高めている。
身近にある三線を授業に取り組めないかと、音楽の浜川教諭が提案した。ほか2教科の協力を得て、実施が決まった。技術の授業では三線の製作に取り組んだ。美術の授業で色塗りを行い、音楽の授業で演奏に挑戦した。
製作した三線はどれも個性豊か。シーサーやハート、海をモチーフするなど三線とは思えないほど色鮮やかな仕上がりになった。
ほとんどの生徒が演奏は初めて。練習を始めると生徒らも三線のとりこになり、休み時間などで個人練習する姿も見られるように。1曲マスターするとまた次とレパートリーを徐々に増やしている。
昨年11月の「博愛の里上野まつり芸能大会」で演奏を初披露。自作した三線を手に息の合った音色を響かせた。
狩俣亮介君は「バレーボールをデザインした。作るのは大変でなかなかイメージ通りにできなかった」と話した。小浜由里奈さんは「演奏は難しいが、きれいに弾けたときがうれしい」と笑顔を見せた。