囲碁愛好者と指導碁/楊嘉源・かおりさん一家
家族そろって里帰り
囲碁棋士の楊嘉源・かおりさん夫妻が2日、3人の子どもと一緒に里帰りし、正月を宮古の囲碁愛好者と過ごした。家族そろっての里帰りは、6年ぶり。3日の新春囲碁大会(こすみ囲碁教室主催)では、指導碁を打ちプロの技を伝授。子どもたちも同大会に参加し花を添えた。
指導碁は五、六段クラスに3~4子を置かせての2面打ち。対局者や観戦者たちは、プロの鋭い手筋や深いヨミ筋、柔軟な石運びに感心しきりだった。
かおりさんは「古里に帰ると、心が和む。囲碁を楽しむ顔なじみ皆さんと会えてうれしい」と感想。新年に向けては、日本代表で臨む「正官庄杯世界女子囲碁最強戦」(今月スタート)に懸ける決意を見せた。
楊さんは「今年の第1局となる王座戦を頑張りたい」と抱負を語った。
指導碁の後、楊さん夫妻を囲んだ新年会が開かれ、あいさつした各氏は2人の今年の活躍を祈念した。
かおりさんは93年入段、現在四段。女流本因坊戦で4期、女流棋聖戦で5期タイトルを獲得した。6年3カ月(2288日)に及ぶ、女流史上最長のタイトル保持記録を持つ。
楊さんは85年入段、2000年九段。本因坊、名人戦、棋聖戦リーグ入り、第27回新鋭トーナメント優勝(97年)、第12期NEC俊英トーナメント優勝などの戦歴がある。