年末年始 救急出動は70件/宮古島市消防本部
前期より大幅増加
宮古島消防本部のまとめによると年末年始(12月29日~1月3日)の救急出動件数が前年同期の38件を大幅に上回る70件だったことが5日、分かった。
このうち最も多かったのが急病による出動で37件(前年同期30件)、次いで転院搬送が18件(同2件)、一般負傷が10件(同4件)、交通救急が4件(同0件)、傷害などによるけが人救急が1件(同0件)だった。火災出動が1件と交通事故の救助出動が1件で、総出動件数は72件だった。
同本部によると今期の急病には高齢者の転倒によるけがが目立ったという。転院、急病一般負傷の出動件数65件のうち、65歳以上の高齢者が占める割合は約43%。
同本部の羽地淳救急課長は今期の救急出動件数の大幅な増加について「超高齢社会が進んできている中で、転倒などによるけがも多かった。超高齢社会の一端が数字として顕在化したのではないか」と分析している。
砂川享一消防長は「高齢化が進む中で救急需要が増加傾向にあることは確か。今後も職員一丸となって対処したい。例えば2009年は非番・週休の職員に、火災を含め131回の非常招集をかけ、延べで344人が出動した」と現体制下での対応を話した。