「学び育つ地域づくりを」/県立看護大学大学院
看護リーダー育成シンポ
島嶼看護の高度実践指導者の育成を目指した国内シンポジウム「島嶼看護のリーダーの持続可能な育成」(主催・県立看護大学大学院)が9日、市内のホテルで開催された。継続的な看護のリーダー育成には看護師本人の学ぶ意欲と向上心のほか病院現場、地域全体で看護師が学び育つ環境の構築に取り組むことの重要性が呼び掛けられた。
シンポジウムのパネリストには、県立宮古病院の安谷屋正明院長や県病院事業局の佐久川和子看護企画監などを迎え、ぞれぞれの立場から意見を述べ合った。
宮古病院の前看護部長の佐久川看護企画監は「看護は地域の財産」のテーマで報告。看護リーダーの持続可能な育成については、地域ネットワークの保持や施設間の看護管理者交流、地域を意識して行動する看護職の育成などを訴えた。
そのほか、総合討議では、県立病院には看護師の転勤があることから、県全体でリーダーを育てるシステムづくりのほか、看護師の積極的に学ぶ姿勢を求め、さらに病院現場を含めた地域全体で意欲を持った看護師がリーダーとなるために学び、育つ環境を整えていくことの重要性などが意見として出された。