産業・経済 社会・全般
2011年1月10日(月)9:00
雨にも負けずキビ刈り/操業開始後初の日曜日
島尻さん親類9人で収穫
7日の製糖工場操業開始後、初めての日曜日となった9日、平日は会社勤めの人たちが実家や親類のキビ刈りを手伝う風景が宮古本島各地で見られた。この日はあいにくの雨だったが、生産農家らは雨がっぱを着て収穫作業に奮闘した。
城辺保良地区でサトウキビを作っている島尻義彦さん(50)一家は家族、親類関係9人で作業を行った。宮古だけではなく、沖縄本島からも親類が応援で駆け付けて収穫作業に精を出した。
キビを刈る人、葉を取る人、運搬するキビ山を作る人と作業を分担して効率よく収穫を行った。時折降る冷たい雨にも負けず黙々と作業を続けていた。
島尻さんは「週末を利用して作業をお願いしたが本当にありがたいこと。毎年ゆいまーるの精神で収穫作業を手伝ってくれる」と応援の親類に感謝した。
多良間島を含めて宮古地区の製糖4工場は今月7日までに操業を始めている。2010~11年産の1㌧当たり農家手取額は標準価格で2万2291円と過去最高。生産量は宮古地区全体で33万2400㌧を見込んでいる。