宮古市交流団が来島/多良間村-岩手県
山本市長 地元出身作家の本寄贈
【多良間】多良間村の姉妹都市である岩手県宮古市からの体験交流学習訪問団が11日、来島した。今回は小学生5人、中学生3人の児童生徒計8人のほか、宮古市の山本正徳市長と同市議会の前川昌登議長も訪れ、同市出身の童話作家・茂市久美子さんの本81冊を村に寄贈した。
同日午前に多良間へ到着した山本市長と前川議長らは村役場を訪れ、茂市さんの著書81冊の目録を下地昌明村長に手渡した。81冊のうち41冊は村立図書館へ、40冊は多良間小学校に寄贈される。下地村長は「素晴らしい図書の寄贈に感謝します。大切に読ませてもらいます」と礼を述べた。
その後、山本市長らは、海岸沿いにある「宮古市の森公園」を訪れ記念植樹を行った。
訪問団を迎えての対面式は同日夕、村役場で行われた。宮古市引率者を代表して同市教育委員会の盛合一男教育部長が「今回で交流も23回目。皆と積極的に友達になってほしい」とあいさつ。訪問団自己紹介では、田老第一小学校6年の佐々木呼子さんが「伝統料理を勉強したい」、川井中学校2年の袰岩智穂さんは「学校の生徒会活動を学びたい」など抱負を語った。同日夜には村中央公民館で歓迎交流会も開かれた。
訪問団の児童生徒らは14日まで滞在。受け入れ家庭で寝泊まりしながら学校や島内各所で特産品づくりやグラスボート乗船などさまざまな体験を行い交流を深める。山本市長と前川議長らはきょう12日、帰路に付く。
両市村の姉妹関係は、1859年に宮古市の商船が同村に漂着、島民が看護して送り出した史実を基に締結された。1978年からは小、中学生の体験交流を行っていて、昨年11月には多良間から8人の児童生徒が宮古市を訪れた。