社会・全般
2011年1月15日(土)9:00
記録帳の活用を/緒方教授(琉大)
保育士ら対象に研修会/発達障害で
保育士や学校教諭などを対象とした発達障害に関する研修会(主催・市児童家庭課)が13日夜、東保育所で開かれた。琉球大学教育学部の緒方茂樹教授が講師を務め、発達障害児の成長を記録する「サポートノートえいぶる」の活用法などを説明した。
「えいぶる」とは県教育委員会が設置している県広域特別支援連絡協議会の提言を受け県が作成した記録帳。保護者が発達障害のある子どものプロフィルや関係機関からの支援状況などを記録することで、保育所や幼稚園、小・中学校、医療機関などで情報を共有し、成長過程に応じた支援の提供を目指す。
約90人が参加した研修会では、緒方教授が具体的な事例を示しながら「えいぶる」の果たす役割や活用方法などを解説。「親は自分の子の障害を認めたがらない傾向にある。早期に理解してもらい、長期的な取り組みを行うためには関係機関が連携することが大切」との考えを示した。
参加者らは緒方教授の話を熱心に聞き入っていた。