宮古でもタイガーマスク現象
漲水学園に菓子届く
家庭の事情に恵まれない子どもたちが入所する児童養護施設「漲水学園」に、「タイガーマスクの友だち、エースと白ひげ」と名乗る人から、菓子などが届いた。年明けから全国的に広がっている児童養護施設へのプレゼントは、「タイガーマスク現象」と呼ばれている。同園には、三菱鉛筆からも鉛筆10ダースが届いた。
縦45㌢、横45㌢、奥行き30㌢の大きな箱には、チョコレートなどの菓子や鉛筆を詰め合わせた30袋と、スケッチブック10冊が入っていた。菓子袋はきれいなリボンで飾っている。手作りの帽子2つと、「Dear Kids みんなで食べてくれ!」とのメッセージを添えた。
仲間貞教園長は「心温まる贈り物をうれしく思う。元気で勉強を頑張ってと、心からのメッセージがこもっている。子どもたちも喜ぶと思う。今後とも継続していただきたい」と感謝した。
箱は16日午後8時30分ごろ、警備員が事務所玄関前に置いてあるのを見付けた。郵送でもないため、地元に住む誰かが贈ったとみている。「エース」と「白ひげ」は、海賊漫画「ワンピース」のキャラクター。
三菱鉛筆からは10日ほど前に「タイガーマスクが、社会の関心を集めている。私たちも子どもたちのために協力したい」と電話があった。鉛筆は、16日に届いた。
漲水学園では29人の子どもたちが生活しながら、学校に通っている。