用地補償面積確定へ/マクラム通り拡幅事業
12年度着工目指す
県が道路拡幅計画を進めているマクラム通り線(県道高野西里線)は、用地補償面積を確定する分筆測量に入った。用地物件補償を4月に開始し、2012年度中の着工を目指す。総事業費は28億円を見込んでいる。
区間は北給油所前から下里通り線までの340㍍。現況幅員9㍍を16㍍に拡幅する。
道路幅員16㍍の内訳は車道6㍍(2車線)、停車帯が片側1・5㍍(両側計3㍍)、歩道が片側3・5㍍(同7㍍)。地権者が自主的に建物敷地を歩道の境界線から1㍍後退させるセットバック部分を含めた幅員は、18㍍となる。
マクラム通り線は、中心市街地を下里通り線、市場通り線、中央縦線と結んで囲む環状道路と位置付けて整備する。
拡幅は、国土交通省の地域活力基盤創造交付金で実施する。同交付金は、09年4月の道路特定財源の一般財源化に伴い、地方道路を中心に整備する補助メニューとして創設された。
マクラム通りには、歩道がなく通行に危険をはらみ、99年1月には高齢者の死亡事故が発生した。同通りは、歩行の安全や、市街地活性化などを目的に整備する。
県は事業の早期実現のため2003年には、マクラム通りを国道から県道に格下げ。09年12月、都市計画道路の変更が決定され、拡幅事業が実現した。