デジサポカー出発/7月完全移行で
地デジ普及を促進
総務省沖縄総合通信事務所(森下浩行所長)と同県テレビ受信者支援センター(高良勲センター長)は21日、市役所平良庁舎でデジタル放送巡回相談カー(デジサポカー)の出発式を行った。担当職員は、同センター相談会グループの岩村和重外勤アドバイザーら2人。職員らは、家庭をくまなく訪ねて地デジの普及を促進する。
デジサポカーは、デジタル放送への完全移行(今年7月24日)を円滑に進めるための取り組み。県内4カ所に8台、宮古には1台配置した。
職員らは、具体的には①国・県の支援策利用呼び掛け②デジタル完全移行への対応ができているかの確認③デジタル放送の良さのPR③デジタル電波の受信状況確認-などの活動を行う。
デジタルの普及は、離島や高齢者のみの世帯で遅れていることから、職員らは独居老人宅などを重点的に訪ね、相談に応じる。デジサポカーは初日、久貝集落を巡回した。
国・県の支援は、市町村民税の非課税世帯が対象となる。県は地デジ機器の購入費用として最大1万2000円を補助。離島在住者には、一律3000円を追加補助する。総務省は、チューナーを無償給付。申請手続きは、センターが支援している。
総務省が昨年12月に発表した地デジ対応受信機の普及率は、全国の90・3%に対して沖縄は全国最下位の78・9%。沖縄の中でも宮古は、65・0%と低い。
出発式で県テレビ受信者支援センターの渡嘉敷力部長は「沖縄は普及率が低く、心配される部分がある。今回、きめ細かく相談に応じ、普及率を高めるため全国に先駆けて、デジサポカーを走らすことになった。早めに完全移行ができるよう頑張っていきたい」と決意を述べた。
市役所の上地栄作情報政策課長は、デジサポカーの巡回により、支援策の周知や対応が図られ、普及率が大幅に向上するよう期待した。
受信者支援センターは同日「デジサポ沖縄専用無料電話」を平良庁舎1階ロビーに設置した。受話器を取るだけで、デジサポ沖縄へにながる。