教育・文化 社会・全般
2011年1月23日(日)9:00
「ホーイホーイ」と厄払い/上野野原で「サティパロウ」
パーントゥ、集落を練り歩く
上野地区野原集落に古くから伝わる厄よけのための祭祀「サティパロウ」が旧暦12月最後の丑の日に当たる22日夕に行われた。パーントゥの仮面をかぶった子どもを先頭に、女性らが集落内を練り歩き厄をはらった。
クロツグとセンニングサなどの植物を身に付けた女性とパーントゥらは午後6時ごろに古井戸「ニーマガー」を出発。小太鼓やホラ貝の音に合わせ「ホーイホーイ」と唱えながら集落を歩いた。交差点では子どもたちを真ん中に女性が円を作り「ウルウルウル-」と叫んで厄をはらった。
昨年に続きパーントゥ役を務めた根間純也君(上野小6年)は「これで1年間、集落が平和であるとうれしい」との思いを示した。
野原のサティパロウは1993年、島尻のパーントゥとともに国の重要無形民族文化財に指定されている。