04/11
2025
Fri
旧暦:3月14日 仏滅 庚 
社会・全般
2011年1月28日(金)9:00

経営改善「道半ば」/県立病院

委員会 上原副知事に結果報告


宮里委員長(左)が経営再建の検証結果を上原副知事に報告した=27日、県庁副知事室

宮里委員長(左)が経営再建の検証結果を上原副知事に報告した=27日、県庁副知事室

 【那覇支社】県立病院の経営再建状況を検査している「県立病院の経営再建検証委員会」(委員長・宮里善博公認会計士)は27日午前、検証結果報告書を上原良幸副知事に提出した。同委員会の報告によると、経営健全化の達成に向けた礎を築くことができたと評価する一方、経営改善への取り組みは「道半ば」であると判断。2009年度の成果だけで評価することは尚早だとし、引き続き検証を実施する必要があると伝えた。


 県立病院をめぐっては2009年3月に県医療審議会「県立病院のあり方検討部会」(宮城信雄部会長)が基本構想をまとめ、仲井真弘多知事宛て答申した。

 その中で、現在の県立運営を独立行政法人化(独法化)することが盛り込まれたため、県民、県議会、宮古病院を含む県立病院職員などから強い反発の声が上がり、知事判断で性急な独法化を見送り経営再建計画、改革プランに基づく健全化を進めながら、09年度から11年度までの改善状況を見て判断することになった。

 これにより検証委員会が設けられたが、09年結果報告では、同再建計画に示された「不良債務の解消」「資金不足の解消」「経常収支の黒字化」の三つの目標はいずれも達成しており、「病院事業は危機的な経営状況から脱し、経営改善の実現に向けて着実に一歩を踏み出せた」と評価。

 一方で、改革プランで示された病床利用率や入院・外来患者数において目標を達成できなかったことなどを指摘し、「患者数の増加策等、引き続き経営全般にわたる改革に取り組む必要がある」とし、単年度判断ではなく継続の必要性を報告した。

 報告を受けた上原副知事は「検討委員会で厳しくチェックすることによって改善できるものもあると思う」と述べ、検証結果を尊重する趣旨を伝えた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月11日(金)9:00
9:00

安全利用向け協力を

重点区域追加で説明会/パイナガマビーチ   市港湾課(長濱正人課長)は10日、遊泳者の安全確保のため5月1日からパイナガマビーチを水上バイク等事故防止重点区域に指定することに係る利用者説明会を平良港ターミナルビルで行った。マリン関係事業者など約20人…

2025年4月10日(木)9:00
9:00

登録地域法人に認定/観光協会

国からの支援豊富に   宮古島観光協会(吉井良介会長)の役員らが9日、市役所で嘉数登市長に「登録観光地域づくり法人(登録DMO)」に追加認定されたことを報告した。観光庁をはじめとした関係省庁による各種支援メニューが受けられる。嘉数市長は「宮古島観光の…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!