04/18
2025
Fri
旧暦:3月21日 大安 丁 

Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/cnet01/www/miyakomainichi/wp-content/themes/miyako-mainichi2021/single.php on line 90
社会・全般
2011年1月28日(金)22:30

味覚(行雲流水)

 色や味を日本語で表現することは難しいようだ。話している人のイメージと聞いている人のイメージは、必ずしも一致しない


▼「信号が青になったら渡りましょう」と言えば、小学生は「信号灯の色は緑だ」と応える。英語では青色のイメージを、スカイブルー、マリンブルー、ロイヤルブルー、エメラルドグリーンなどと使い分ける。ファッション雑誌にカタカナ語が氾濫する一因だ

▼料理番組では、若い女の子が異口同音に「さっぱりして、おいしい」と言う。さっぱりイコールおいしいではないはずだが、との疑問が残る。料理の王様といわれる中華料理は、味と味とが掛け合わさってこってりしたウマミが出るからおいしいはずだが、どう表現してよいやら


▼過日、有名ホテルの料理長をしていた宮古島出身の平良勝弘氏に聞いてみた。平良氏は、県主催「沖縄の食材を使ったフランス料理コンクール」の審査委員長でもあった。談たまたまフランスでの修行時代に及んだとき、「味そのものが世界共通語だから、言葉は障害にならなかった」と語っていた

▼味の伝授は「名人芸を見て味わって会得する」以外になさそうだ。「味は、素材の持ち味を生かす工夫が大切。独自のタレをつくれるかどうかだ」とも話していた。味は芸術の一種かもしれない

▼食文化は観光産業の一翼を担う重要な分野だ。多様な味の奥義を窮(きわ)めることは、ビジネスチャンスにもつながる。厨房への関心をもっと高めたいものだ。探究心の芽は、業界だけでなく一般家庭でも育てることができるのでは。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月16日(水)9:00
9:00

今年105回の入港予定

クルーズ船、昨年の2倍/平良港   今年一年間に平良港への入港が予定されているクルーズ船の回数は105回で、昨年の52回の2倍になることが那覇港管理組合クルーズ寄港予約管理システムのまとめで分かった。今年は1月1日の「コスタセレナ号」(11万4261…

2025年4月12日(土)9:00
9:00

「はしご旅」の魅力PR

旅行関係メディア招きトーク 1度の旅行で二つのホテルを「はしご」して異なる楽しみ方を味わう「宮古島はしご旅」を周知するトークセッションが9日、市内の飲食店で行われた。サントリーニホテル&ヴィラズ宮古島、ヒルトン沖縄宮古島リゾートと、両施設の「はしご旅」プランを…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!