県PTA研究宮古大会が開幕
各地から1000人来島
第53回県PTA研究大会宮古大会(主催・県PTA連合会、宮古地区PTA連合会)が29日、30日までの日程で開幕。県内各地から約1000人の会員が来島した。初日はテーマごとに五つの分科会と二つの特別分科会が行われ、担当するPTAが日ごろの活動内容などを報告した。きょう30日はマティダ市民劇場で全体会が開かれる。
各PTAの実践発表を通して相互に研修と交流を深め、課題解決を図ることなどを目的に開催される県PTA研究大会。今回は「共に学び 共に歩もう! 笑顔あふれる未来創造(づくり)~みんなで広げよう アララガマ・ワイドーの心を~」をスローガンに宮古島で実施されている。
初日は、▽組織・運営▽健全育成と地域連携▽家庭教育▽教育問題▽広報活動▽人権▽食育-のテーマごとに東小学校、平良第一小学校、下地農村環境改善センター、上野農村環境改善センター、福嶺中学校、佐良浜小学校、宮原小学校を会場に分科会が行われた。
健全育成と地域連携をテーマに平良第一小学校体育館で開かれた第2分科会では、平良中学校PTA総務部の下地孝司部長が「児童生徒の問題行動についてPTAとしての取り組みはどうあればよいか」、東村の高江小中学校PTAの仲嶺真文会長は「児童生徒が安心・安全に活動できる地域とのかかわり方はどうあればよいか」について、それぞれの活動状況や成果と課題などと合わせて発表した。
下地部長は、親子環境整備作業や朝のあいさつ運動、防犯訓練など具体的な取り組み内容を紹介。「保護者と教師が連携協力する雰囲気が生徒の安全・安心につながっている」などの成果と、「同じ生徒が何度も指導・補導されている」という課題を示した上で、「学校が取り組むこと、PTAとして取り組むこと、学校・保護者・地域が合同で取り組むことを有機的に絡めることで、安全で健やかな子どもの成長が望める」との考えを述べた。
その後、「安全で心身ともに健全な子どもを育てるPTA活動を考えよう」を議題とする討議が行われ、参加者らは子育てと地域との関わりや、いじめ問題の対応などについて意見を交わした。