産業・経済 社会・全般
2011年2月4日(金)9:00
糸モズク収穫始まる 平良狩俣
栽培35年以上の伝統産地
平良狩俣で養殖糸モズクの収穫が、始まった。狩俣は糸モズクの伝統産地。ここ数年、価格低迷の傾向にあるが、生産グループの会員らは「厳しい時こそいい物を作り、信頼される産地にしたい」と生産に励んでいる。
3日正午ごろ、収穫したモズクを大量に積んだ漁船が狩俣漁港に接岸した。光りに映える濃い緑が鮮やか。今年のモズクは品質が良いという。
根間務さんは、モズク栽培歴15年。「頑張っておれば、いいことがある。価格は、必ず回復する」と意気込みを話した。
狩俣のモズク生産グループは1977年に発足し、今年は35年目となった。現在の会員は約20人で、発足当初とほとんど変わっていない。過去の経験から苦境に負けない不屈の精神が身に付いている。
今年の糸モズクは、昨年10月に種を付けた。12月に養殖網を沖に出し、栽培管理を経て収穫となった。糸モズクの収穫は、4月中旬ごろ終わる。