琉球大学医学部に合格/宮高卒の浜川さん
「宮古の医療に貢献したい」
東進衛星予備校宮古校に通う浜川和音さん(19)が琉球大学医学部医学科に合格した。8日には合格通知が届き同校で喜びの報告を行った。
浜川さんは、昨年3月に宮古高校の理数科を卒業。昨年は希望の大学に合格できなかったことから宮古での浪人生活を選択し、高校1年生から通った同予備校で受験勉強に取り組んだ。
「この1年間は本当に周囲の人に支えられているということを実感し、本当に感謝している」と笑顔で話した。
宮古で過ごした浪人生活について、浜川さんは「生活面の負担を考えても親がいる宮古の方が勉強に集中できると思った。規則正しい生活を心掛け毎日朝8時から午前零時まで予備校で過ごした。その成果が報われた」と述べた。
浜川さんが医者を目指したのは、小学校3年生の時に伊良部島に住んでいた祖父が倒れ、病院までの搬送に時間を要し、意識が戻らず3年後に亡くなったことがきっかけ。
「当時、祖父が倒れた時に何もできなかった自分がとても悔しかった。小学校6年生のころから地域医療に貢献したいと思い医師を目指すようになった。将来は宮古で島の医療に貢献したい」。
春から始まる大学生活については「難しいことも多いと思うが自分の決めた道がやっとスタートできるので楽しみの方が強い。これからの大学生活6年間、医師としての知識と技術を身に付けたい」と話した。
同予備校が所属する未来教育グループの仲地邦博代表は「宮古高校の理数科から琉球大学医学部の合格は今回が初めてだと思う。浜川さんは努力してきたので努力が報われたことが本当にうれしい。また、宮古から出なくてもこうして目標の大学に合格できるということをやり遂げてみせたことは素晴らしい」と話した。