「特性」「才能」と受け止めて/発達障害を学ぶ研修会
釘宮院長(博愛病院)が講話
「2010年度発達障害の理解と支援を学ぶ研修会」(主催・地域生活支援センターさぽーとふれあいの里)が11日、県宮古合同庁舎で行われた。小児精神科医の釘宮誠司氏(博愛病院院長)が講話で自閉症、アスペルガー症候群、ADHDなど発達障害について「障害ではなくその子の『特性』『才能』であると位置づけて支援していくことが大切」とし、その「特性」と「才能」を最大限に引き出すためにその子の感性を磨く支援を呼び掛けた。
同研修会は、宮古島市においても発達障害を持つ人の増加や早期発見ができるようになり、支援内容も多様化し、より専門的な対応が求められていることから、発達障害に対する正しい理解と支援ポイントを学ぶことを目的に開催された。
釘宮氏は「君は天才・秀才・冒険家!?~宮古島からノーベル賞を!!~」の演題で講話。
自閉症は「天才」、アスペルガー症候群は「秀才」、ADHDは「冒険家」とし、なぜそう位置づけるかにについて、それぞれの特性を紹介しながら説明した。
釘宮氏は「発達障害のいろいろな特性は才能。障害とは考えないで優れた能力、こだわりであり、その特性を『才能』と特定し、それを分析して伸ばす努力が必要」と訴えた。
会場には、発達障害を持つ人やその家族、学校や保育所、福祉施設の関係者らが多数詰め掛け、今後の活動に生かそうと釘宮氏の講話内容に聞き入っていた。