製氷・冷蔵施設が完成/池間漁協
7年ぶり氷供給再開
池間漁業協同組合(浜川洋美組合長)主催の製氷・冷蔵・冷凍施設完成式典・祝賀会が14日、池間島離島振興総合センターで行われた。国・県・市の関係者や組合員らが参加。高品質な氷供給と鮮魚保持向上の体制が整い、さらなる水産業の発展、地域活性化に期待を寄せた。同施設と伊良部漁協の新しい製氷・冷蔵・冷凍施設は市の公共物。市は3月議会に2漁協をそれぞれ管理者に指定する議案を上程する。
2漁協は現在、市と覚書を交わし、各施設を稼働させている。このうち池間漁協が利用している施設はRC造り3階建て。施設内には製氷機(製造能力は1日2㌧)、貯氷庫(収容量5㌧)、餌用の冷凍庫(面積19平方㍍、マイナス25度)、鮮魚用の冷蔵庫(同、マイナス5度)が設置されている。
総事業費は約1億1719万円。補助率は国が3分の2(約7813万円)、市が3分の1(約3906万円)を負担した。
式典で主催者を代表して浜川組合長は「今後は施設の有効活用に努め、組合員の所得向上、島の活性化に最大の努力を図っていく」と述べた。
出席した沖縄防衛局の眞部朗局長は「今後とも地域の生活安定や福祉向上のために各種事業の施策を展開していきたい」と祝辞を述べた。下地敏彦市長は「今日は19年前に池間大橋が開通した記念日。二つのお祝いがあるのは不思議な縁」と語った上で「漁業を取り巻く環境は厳しい。3漁協が力を合わせて水産経済の発展の方向性を見いだしてほしい」と語った。
宮古農林水産振興センターの砂川正幸所長は「これからも漁業者のニーズに合わせた漁港整備を推進したい」と述べた。
池間漁協の旧製氷機は2003年9月に故障で停止。7年ぶりに氷供給が再開した。
式典の席上、下地市長が與儀康・一級建築士事務所、ホシザキ沖縄(蒲田康博代表)、沖西建設(西里尚子代表)、大和建設(宮里敏彦代表)、アルファー産業(塩川文雄代表)に感謝状を贈った。
祝賀会では、漁協女性部や池間老人会、池間小・中学校の児童生徒らが踊りを披露し、華やかに盛り上げた。