航空機事故想定し訓練/宮古空港
徳洲会、空自、海保が初参加
宮古空港で24日、宮古島警察署や市消防本部など関係機関や団体から約170人が参加し、航空機事故を想定した消火救難総合訓練(主催・宮古空港管理事務所)が行われた。この訓練には航空自衛隊宮古島分屯地、宮古島海上保安署、宮古島徳州会病院が初めて参加し、関係機関と共に連携を図りながら実践的な訓練を行った。
乗客乗員47人を乗せた航空機が滑走路を逸脱し炎上。死者1人、重傷者4人、中傷者8人、軽傷者17人、無傷者17人という想定で行われた。
宮古島署の島袋令署長の開始宣言で発煙筒がたかれ訓練開始。空港消防の化学消防車などが出動し初期消火に当たった。その後は市消防本部からの消防車や救急車が現場に到着。消火活動やけが人搬送の訓練が行われた。
乗客は避難誘導に従って救護所に移動。医師や看護師が、けがの程度により治療の順位を色分けして示す「トリアージ」をけが人の腕に付けるなど速やかな救護活動に当たった。
訓練終了後、島袋署長は「航空機事故を想定した今年初めての訓練。航空自衛隊などの初参加でより実践的な訓練になった。事故が発生したときに最悪の事態を想定して、平素から訓練することが極めて重要」と締めくくった。
同訓練は航空機事故を想定し、各関係機関が緊密な連携を保ち、消火救難訓練活動および医療救護活動を迅速かつ適切に行い、被害の軽減を図るための連携行動確立を目的に行う。