業務改善策など情報共有/県立病院運営研究会
最優秀に眞榮田技士(北部病院)
第2回沖縄県立病院運営研究会(主催・県病院事業局)が27日、宮古病院で開かれた。県立病院の医師や看護師、そのほかの医療従事者ら36人が、各病院での経営・業務改善への取り組み事例について発表。審査の結果、病院建物改修での経費節減策について紹介した北部病院中央監視室の眞榮田和也施設管理技士が最優秀演題に選ばれた。
同研究会は、各県立病院の取り組み事例などの情報を共有するとともに職員相互の交流を図ることなどが目的。昨年2月に第1回が南風原町の南部医療センター・こども医療センターで行われた。宮古病院で開催された第2回では、病院職員や関係者など約140人が参加し、36人の発表を聞いた。
発表は午前中、宮古病院のリハビリ室、内科外来、精神科外来の3会場に分かれて実施。発表者が事前に作成した表や図などを使って、各病院のさまざまな取り組みを紹介した。
審査の結果、最優秀演題に眞榮田技士の「病院建物改修に係る経費節減について」、優秀演題に北部病院医局(放射線科)の重盛康司医長の「PACSシステム導入における経費の削減について」と、八重山病院栄養室の松原愛子室長の「摂食機能療法の適正な請求に向けて」が選ばれ、午後からメーン会場となったリハビリ室で再度、発表を行った。
眞榮田技士は、北部病院では必要な改修工事を可能な限り中央監視室で行うことで、費用が外注委託と比較し3分の1から4分の1以下になること、材料は廃品を利用するよう心掛けていることなどを説明した。
宮古病院からは医局の与那覇博隆医長や看護部の奧濱杖子看護師長、多良間診療所の安谷屋亮医師ら7人が発表を行った。