県内11市で2番目の高さ/10年度特定健診受診率
宮古島市
2010年度「特定健診制度」における宮古島市の受診率(3月4日付確報値)は34・5%となり、県内11市の中で2番目に高いことが県国民健康保険団体連合会のまとめでわかった。前年度の4位から2ランク上げ、一昨年度の3位からも1ランクアップし過去最高順位となった。市福祉保健部国民健康保険課では来年度も受診率向上に向けた各種取り組みを積極的に展開するとしている。また、多良間村の受診率は県内19村の中で最も高い60・9%だった。
同連合会の確報値によると県内11市のトップは石垣市の35・5%、次いで宮古島市、3位は南城市(33・4%)となっている。
県内11市の中で受診率が30%を超えたのは上位3市のほか、名護市(31・4%)、糸満市(同)、那覇市(30・4%)でその他は30%を下回った。
宮古島市の特定健診受診対象者は、1万2759人で受診者数は4406人。トップの石垣市は対象者1万535人に対し受診者数は3739人だった。
受診率向上に向けた来年度の取り組みについて宮古島市では、個別健診登録病院数を増やすほか、これまで1月末までだった個別健診の受診期間を1カ月延長し2月末まで実施する予定。そのほかにも人間ドックでの特定健診の活用などを呼び掛けていくとしている。
国が設定した2012年度の受診率65%に向け、各地自体とも受診率向上に取り組んでいる。
2010年度の目標受診率は50%だったが県内11市で達成した自治体はない。
今後の目標受診率は11年度が58%。2012年度以降、国の設定した目標(65%)が達成できなかった市町村などの保険者は、ペナルティーとして後期高齢者の医療費に充てる支援金を最大10%加算して支払うこととなり、宮古島市の未達成時ペナルティー額は約8000万円と試算している。
同制度は、40―74歳の国民健康保険加入者を対象にこれまでの住民健診に代わり、メタボリック症候群の予防と改善を目的に2008年4月から始まった。