木が倒れ、車直撃/市営馬場団地
幹の周囲に切れ目?けが人なし
市営馬場団地(平良下里)の広場で12日、高さ約6㍍、直径約20㌢の木が倒れ、近くに止めてあった軽自動車を直撃した。車は運転席側のフロントガラスが割れ、屋根の2カ所がへこんだ。深夜で、車内や周辺に人がいなかったためけが人はいない。根本から約1㍍の高さの幹の周りに人が付けたと思われる切れ目があり、そこからぽっきりと折れている。木は完全には枯れておらず、上部の枝の重さに耐えられなかったらしい。他にも同じように切れ目の入った木があり、入居者は「いつ倒れるか分からない。早めに伐採してほしい」と話している。
この広場は、普段は入居者が駐車場として利用している。子どもたちもよく遊ぶという。
倒れた木はホウオウボクで、団地を建設した時、旧平良市が植樹したとみられる。
入居者によると12日午前2時ごろ、「ドン」という大きな音で目が覚めた。ベランダからのぞくと車の側に木が倒れていた。朝見ると、車のガラスが割れていたという。
同日昼に市に連絡。担当者が確認したが、撤去は週明けの14日にすると話したという。
入居者は「風の強い日は『ギシギシ』と音を立てていた。強風の日や台風の時は、木の近くには駐車しなかった」と話した。
2年前に、別の入居者が伐採してほしいと市に要請したことがあるという。木の幹周りに切れ目が入っていることについては「よく分からないが、幹に切れ目を入れて木の周りの皮をはぎ、しばらく枯らせてから撤去するのではないかという話を以前に聞いたことがある」と語った。