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社会・全般
政府の災害対応(行雲流水)
記録的豪雪で連日路面の雪かきや屋根の雪下ろしに疲労困ぱいの生活を強いられていた東北の皆さん。そして今未曾有の大地震や大津波に襲われて悲嘆のどん底に突き落とされている。ものの20~30分ほどで無残な廃墟のまちと化してしまったふるさと
▼愛しい居住地の果てしない残骸に這いずり登って悲痛な声でわが子わが孫の名を叫び続ける老夫婦。九死に一生を得たものの目の前で牙むく濁流に祖父母をのみこまれどうして助けられなかったのかとわが身を責めて泣きくずれる若い女性
▼夫や息子夫婦や一人孫までも瞬時に失い何のために一人生き残ったのよ~ッ!と狂乱する高齢の女性。テレビの映像が伝える被災者の生々しい姿はあまりにも悲惨すぎて正視できない
▼時がたち被害の様相が鮮明になるや政府の災害対応のきめ細かな機敏性や脆弱(ぜいじゃく)さが浮きぼりになってきた。公的避難所の被災者には品薄ながらも飲食料や防寒用品は支給されている
▼が、奇跡的に壊滅を免れた個人宅に命からがら逃げこみ飲み水もなく身を寄せあって救援を待ちわびる小人数被災者への対応は後手
▼散乱する残骸で救援車両が通れないが理由。「ならば超法規的運用で自衛隊ヘリを即座に大量に派遣すべきです。自国民の一大緊急事に即応することが自衛隊の務めではないですか」幼児を抱いた母親の怒りの声が今も耳にこだましている。