きょう、1回目の集団接種/宮古島市
高校1年生対象に
宮古島市では昨年末に国の助成が決定した子宮頸がんの予防ワクチンの1回目の集団接種をきょう20日に市平良保健センターで高校1年生に相当する年齢の女子を対象に実施する。受付は午前9時から同10時30分まで。伊良部地区の1回目は28日に旧佐良浜診療所で行われる。
2回目の接種は4月17日、3回目は10月2日を予定している。
宮古島市の対象は中学1年から高校1年までの女生徒約1200人。
接種費用は、国と市の補助により個人負担は無く接種できる。接種率を90%と見込んだ場合の予算額は5164万円余となっている。
当初、1回目から対象者全員が接種できる予定だったが、多くの自治体がワクチン接種の補助を決定したことで全国的にワクチン不足となり、市では今月中に1回目を接種しないと補助対象からもれる高校1年生の年齢に相当する年齢の女子を対象とした。
中学校1年から高校2年までの対象者に対する第1回目のワクチン接種は夏ごろを予定している。
子宮頸がんは、子宮の入り口付近にできるがんで、20~30代の女性がかかるがんで最も多く、20年ほど前から急増。性交渉によって、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」の感染により、発症する。
国内では年間約9000人が発症し、約2500人が死亡している。ワクチン接種は、性行為を経験する前の11~14歳が最も効果的とされている。
予防ワクチンは、海外ではすでに100カ国以上で使用されている。
予防ワクチンの接種回数は合計3回。接種時期は初回接種後、1カ月後に2回目を、6カ月後に3回目を接種する。