東北地方向け配送再開/ヤマト運輸
宮古からも早速支援物資
宅配大手のヤマト運輸は21日、東日本巨大地震の被害を受けた東北地方の岩手、宮城、福島3県向けの荷物取り扱いを再開した。
燃料や配達ルートに限りがあるため、発送は「対象営業所止め」となる。沖縄ヤマト運輸空港前営業所では、同日午後6時までに2人から荷物を受け付けた。
市内平良に住む50代の女性が依頼した荷物は、ジャガイモとニンジン、ポーク。福島県に嫁ぎ、避難生活をしている娘のもとに送った。同県では地震・津波災害に加えて、原発事故が発生。「放射能汚染のない、宮古の安全な野菜を2歳の孫に食べさせてあげたい」と気遣った。別の1人は、岩手県内の3カ所に菓子を送った。
荷物の受け付けは、対象営業所で受け取りができる場合のみ可能。営業所に到着した時点で、届け先に連絡する。
クール便や代金引き替えの荷物は、受け付けない。運賃は発送地払い。届け日や時間帯は指定できない。
ヤマト運輸によると、地震が発生した11日からサービスを休止。輸送ルートの復旧や、現地の社員が働ける状態になったことから、サービスを再開した。
茨城県については、20日から全域で通常のサービスを再開した。