ツバキ栽培で環境教育/南小学校
近隣公園に200本植え付け
南小学校の卒業生を中心とする児童が20日午前、学校隣の大原南公園にツバキの苗木200本を植えた。環境教育の一環で、今年4月からは南小ツバキプロジェクトを始動させて宮古島の土、森、水の保全を考える。苗木はアクアグリーン社長の真榮城忠之さんが無償で提供した。「感性豊かな子どもたちがこのような活動をすることが大切。ツバキが咲き乱れる環境を作ってほしい」と期待した。
プロジェクトは、田場秀樹校長と宮古島市出身で現在は宜野湾市に住む本村金三さんの交流がきっかけ。本村さんが友人の真榮城さんと話し合い、児童たちによるツバキ栽培を実現させた。向こう5年で計1000本のツバキを植える予定。
次年度4月からはパナソニック教育財団助成事業を活用してプロジェクトを本格化させる。愛知県半田市の児童とIT交流も実践する予定で、ツバキの栽培を通して環境保全の大切さを考える。
苗木の植え付け作業には卒業生ら約110人に加えて学校職員や父母も参加した。子どもたちは自分たちで作った段ボールのポットに入っている苗木を大切そうに取り扱い、丁寧に植え付けた。
田場校長は「ツバキは卒業生が20歳のころに花を咲かせる。たくさんの花が咲いて子どもたちを迎えてくれると思う」と話し、苗木を提供してくれた真榮城さんに感謝した。
真榮城さんは「ツバキは美しい景観を作り上げるが、同時に保水力があり、汚染をろ過する力もある。結果として水を守り水を再生する」と環境教育に適している樹種であることを説明し、地球規模の環境問題を身近に感じられる子どもたちの成長に期待を込めた。