「島シャツ」展示会始まる/みやこ島織組合
1年の成果一堂に/エコハウスで27日まで
宮古島地域雇用創造協議会(砂川恵助会長)が、みやこ島織有限責任事業組合(下地正子代表)に委託し開発した島産苧麻素材の糸や布、「島シャツ」(試作品)の展示会が根間地区のエコハウスで25日、始まった。27日までの3日間。時間は午前9時から午後4時。糸から島シャツの開発まで、1年間の成果を紹介している。
オープニングセレモニーで砂川会長は「島シャツは試作の段階だが、巷で話題に上っている。宮古の特産品として育て、経済活性化につないでいければ幸い。多くの皆さんにご覧いただきたい」とあいさつした。
糸と布を開発した中嶋プランニングの中嶋惠子社長は「今回形になったものは、最初の一歩。事業として成立させるため、さらに製品価値を高めることが必要。消費者の手に届くよう、残り1年間を頑張りたい」と商品化に意欲を見せた。
建物の2階では、島シャツを着た人形が来場者を歓迎。1階の寝室では、ランプシェード(ランプの笠)の明かりがともり、ベットのシーツカバーやいすの背もたれにも開発した生地を使い、多彩な用途をPRしている。
糸は宮古島産苧麻と綿を混紡したものと、麻100%(宮古島産混入率20%)の2種類。生地は機械織と手織を開発した。
島シャツのデザインと縫製は服工房「ぱれっと」(上地三佐子代表)が担当した。
11年度では、商品化に向け試作品の評価検証や改良、苧麻の試験栽培などを行う。
宮古島地域雇用創造協議会は、厚生労働省沖縄労働局から地域雇用創造実現事業の委託を受け、島シャツの開発に取り組んでいる。