新校舎来月着工へ/漲水、あけぼの学園
建物の取り壊し始まる
社会福祉法人・県社会福祉事業団(花城可長理事長)が計画を進める漲水学園とあけぼの学園の建て替え事業で、体育館など建物の取り壊しが始まった。建物の建築工事は、来月着工を予定している。両園合わせた新施設の床面積は3470平方㍍で、現在の1・5倍。現在分散している施設を1カ所にまとめ、定員増と機能を拡充する。
復帰の年に建設された漲水学園は築後39年、あけぼの学園が築後34年を経過。軒のコンクリートが割れ落ちるなど老朽化がひどく、建て替えとなった。
漲水学園の現在の定員は、家庭環境などに恵まれず同園から学校に通う擁護児童30人、知的障害児20人の計50人。知的障害者が対象のあけぼの学園は、30人となっている。
新施設では、擁護児童の定員を現在の30人から40人に増員。知的障害児の定員は20人から12人に減らし、支援機能はあけぼの学園に移管する。
新年度から新しく、常時介護の必要な人を対象とした「生活介護支援事業(定員20人)」と、一般就労に向けて職業訓練をする「就労継続支援B型事業(定員15人)」を開始する。
あけぼの学園(1721平方㍍)の建設予定地は、現在の運動場。その背後の高台に漲水学園舎(1250平方㍍)を建設する。
部屋は2人部屋で1人当たり9・9平方㍍と現在よりかなり広くする。
地域住民が利用できる広い多目的ホールも設置する。