規模見直しなどの意見出ず/パイナガマ公園事業
環境への配慮など要望/市公共事業評価監視委員会
市公共事業評価監視委員会(中尾英筰委員長)が29日、市役所平良庁舎で開かれ、下地敏彦市長から諮問を受けた社会資本整備交付金都市公園事業パイナガマ公園の再評価について協議を行った。委員から事業継続の是非や規模見直しなどに対する意見は出ず、現在の計画をベースに環境やコミュニティーに配慮した公園とするよう求める要望などが挙げられた。
パイナガマ公園事業は都市公園事業として1996年度に事業開始。総面積は8・9㌶、総事業費は25億2284万円で、施工期間は当初予定の10年度までから13年度までに延長されている。05年度に一度、事業の再評価が行われたが、それから5年が経過したことから改めて今回、再々評価が行われることとなった。
協議に先立ち中尾委員長は「昨年3月に整備した一部を供用開始し、残りの土地を取得し施設整備を行うに当たり今回、再評価を行うため集まってもらった。審議をお願いしたい」とあいさつした。
都市計画課担当者による事業概要説明に対し、委員からは「普通の公園ではなくエコやコミュニティーに配慮した公園にすべき」、「運動器具を導入できないか」、「伊良部大橋の開通を考慮して整備することが必要」などの意見が出されたが、事業継続や規模見直しなどについての意見は出されなかった。今回の協議結果は、30日にも下地市長に答申される。
パイナガマ公園事業では、11年度一般会計当初予算に土地を購入するための公有財産購入費として1億5000万円が計上され、今月23日に閉会した市議会3月定例会で承認を受けている。
委員会開始前、今年1月1日付で宮古青年会議所新理事長に就任した中尾忠筰氏に、下地市長から委員委嘱状が交付された。