04/11
2025
Fri
旧暦:3月14日 仏滅 庚 
社会・全般
2011年3月30日(水)9:00

故下地明増氏の絵画寄贈

妻の文さんが市に5点/総合博物館で保管、市民に公開へ


市に明増氏の作品を寄贈した妻の文さんと(右)と下地市長=29日、市役所平良庁舎

市に明増氏の作品を寄贈した妻の文さんと(右)と下地市長=29日、市役所平良庁舎

 宮古島出身の画家で、2009年10月に91歳で他界した故下地明増氏の絵画作品5点が、明増氏の妻・文さん(88)から29日、宮古島市に寄贈された。下地敏彦市長は「宮古島に素晴らし画家がいたことを後世に伝えていきたい」との思いを示した。寄贈絵画は市総合博物館で保管。博物館では今後、企画展などを開催し市民に公開していく考え。


 サトウキビをモチーフとした作品が代表的な明増氏。今回、市に寄贈されたのはサトウキビをモチーフとする作品が多くなる1987年以前に描かれた「岬」と「石段のある風景」、87年以降のサトウキビをモチーフにした作品3点の計5点。大きさはいずれも縦130・3㌢、横162・0㌢。

 市役所平良庁舎で行われた寄贈式では、文さんから下地市長に目録が手渡された。受け取った下地市長は「今回は明増先生の代表作である絵画を寄贈いただきありがとう。この絵画を大切にして市民にも見てもらい、こういう素晴らしい画家がいたことを後世に伝えていきたい」と謝辞を述べた。

 文さんは「皆さんから感謝の言葉をいただき、明増も喜んでいることと思う。本当にありがとうございました」とあいさつした。文さんには下地市長から感謝状と記念品が贈られた。

 今回の寄贈について、明増氏の三女である小川京子さん(58)は「父は市へ愛情を感じていたので、市に寄贈するのがいちばん良いと思った。とても遠慮深い人で、寄贈することはおこがましいと思っていたようだが、喜んでくれていると思う」と語った。今回寄贈された5作品のほか、今後、明増氏の絵画92点が総合博物館に寄託される予定となっている。

 同博物館の奥平徳松館長は「新年度の展示計画はすでに決定しているが、機会を見て寄贈作品を鑑賞できる企画展を開催したい」との考えを示している。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月11日(金)9:00
9:00

安全利用向け協力を

重点区域追加で説明会/パイナガマビーチ   市港湾課(長濱正人課長)は10日、遊泳者の安全確保のため5月1日からパイナガマビーチを水上バイク等事故防止重点区域に指定することに係る利用者説明会を平良港ターミナルビルで行った。マリン関係事業者など約20人…

2025年4月10日(木)9:00
9:00

登録地域法人に認定/観光協会

国からの支援豊富に   宮古島観光協会(吉井良介会長)の役員らが9日、市役所で嘉数登市長に「登録観光地域づくり法人(登録DMO)」に追加認定されたことを報告した。観光庁をはじめとした関係省庁による各種支援メニューが受けられる。嘉数市長は「宮古島観光の…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!