地下水の多面的利用促進/土地改良区総代会
新年度事業計画や予算を決定
宮古土地改良区(仲間克理事長)の第22回通常総代会が29日、JAおきなわ宮古地区本部ホールで行われ、2011年度の事業計画や一般会計予算案を審議し、承認した。新年度も土地改良施設が有する多面的機能を生かして地下水の有効活用を促進、併せて地下水を守る活動を積極的に展開する。新たな地下ダムを建設する国営宮古―伊良部地区の事業概要も確認し、宮古本島と伊良部島の農業振興に期待を込めた。
総代会の冒頭、仲間理事長は「国営宮古―伊良部地区の事業採択により、一層の農業振興が図れる」と第2期国営事業に期待。その上で「昨年は水まつりを開催し、水の大切さを再認識した。これを後世に伝えながら地域の活性化につなげていきたい」と話した。
この後、議事日程に入り、新年度の事業計画や予算案、賦課金徴収方法など当局提案の各議案を審議し、それぞれ承認した。
事業計画では、国営のパイプラインや風力発電施設の管理や施設清掃を行う国営造成施設管理体制整備促進事業の継続実施ほか、土地改良事業施設維持管理適正化事業も行う。
安定した効率の良い水管理を行うための基幹水利施設操作業務や宮古伊良部農業水利事業地下水観測業務も継続して実施する。
そのほか、昨年好評を博した水まつりを開催し、水の尊さを後世に伝える。未収賦課金徴収の強化も事業計画の柱の一つ。積極的な個別訪問を実施して徴収体制を強化する。
11年度予算は収入支出ともに1億9200万円を計上した。
この日の総代会では宮古土地改良区の役員を務め、同区の運営や水利用農業推進に貢献した6人を表彰。新城武男さん、平良宗栄さん、前里財徳さん、野崎達男さん、友利廣夫さん、上地博通さんに表彰状が贈られた。