新入学児童20校で583人/宮古島市
3年連続で500人台
今年4月に新しく小学校に入学予定の児童数が宮古島市では583人(30日現在)となり、過去最低だった昨年の554人よりは若干増加するも、3年連続で500人台となる見込みであることが市教育委員会のまとめで分かった。また、佐良浜小学校への新入学予定者数は7人で初の1ケタ台となった。同委員会では「全体的に少子化で入学者数は減少している」とした上で「最近は市街地にある平良第一、南、東が増加傾向で推移し、旧町村地区の小学校は減少傾向となっている」と説明した。
多良間村の入学予定者数は12人で前年と同じ。同村教育委員会によると今後も新入学児童は10人台で推移する見込みとなっている。 新入学児童の減少について、市教育委員会の川上哲也教育長は「少子化が進んでいるということだろう。今後も新入学児童は500人台で推移すると思う。しかし、佐良浜小の7人は驚いた。理由は分からないが開校以来初めてだと思う」と述べた。
佐良浜小学校は「新入学児童が1ケタとなるのは初めてのこと。しかし、今後は2ケタ台に戻ると思う」と述べた。
市立小学校20校のうち、もっとも入学児童が多いのは平一の106人、次いで東の92人、南の89人と続いている。
市街地にある平一、東、南の3校では毎年100人前後が入学するのに対し、北は50人前後で推移。今回の入学予定者は44人で久松の45人を下回っている。
新入学児童が1ケタ台となっているのは、佐良浜のほか、狩俣と宮島が5人、宮原と池間が4人、福嶺が3人、来間が1人となっている。
多良間村の新入学児童は07年に30人、08年に15人、09年に31人で昨年と今年は12人となっている。
入学児童数の記録が残っている1983年から90年までは、若干の増減を繰り返すも、常に1000人台で推移してきた。
しかし、91年に初めて1000人を割り込んだ後は、毎年減少の一途をたどっている。
95年からは700人台でほぼ横ばい状況が続き、2000年以降は600人台から700人台前半で推移してきた。
一昨年、初めて500人台に突入。昨年、今年とも500人台となっている。
入学までには、今後も保護者らの転出・転入があることから、市教育委員会では「入学時までには増減があり、入学式が行われる来月7、8日で入学者数は決定する」としている。