養殖アーサ総収穫量3㌧/西原漁業研究会
前年比3倍の豊作
西原漁業研究会(楚南聡会長、会員5人)が平良大浦湾で行っている養殖アーサ(ヒトエグサ)の収穫がこのほど終了し、宮古島漁業協同組合(小禄貴英組合長)の施設に搬入された総重量は約3㌧あった。昨年の収穫総重量約1㌧と比べ3倍の豊作。宮古島の特産品として有望視されている。
会員の養殖技術向上と気象条件に恵まれたのが大きな要因。
昨年10月に種苗、11月に沖出しの網張りを実施。今年1月上旬から収穫が始まり、3月に終了した。研究会は漁協に委託販売していることから、まだ売上高は確定していない。
漁協前の直売店では、乾燥アーサを販売しており、一袋350円。高品質のアーサは人気が高く好調な売れ行き。揚げ立てのアーサ天ぷらも販売している。
小禄組合長は「乾燥アーサをアーサ汁にして食べると、磯の香りがしておいしい。安心・安全なアーサなので、消費者にお薦めしたい」とアピールした。
楚南会長は「養殖技術の向上に伴い。来期産の増産に自信が持てた」と意欲を示した。
研究会は2007年、県や市の協力を得て、アーサの試験養殖に着手。さらに08年、漁協が県下一斉の漁業権切り替えの際に、大浦湾でアーサ養殖が可能な特定区画漁業権を取得した。研究会の会員は漁協の組合員。