改修工事完了祝う/市陸上競技場
メーンスタンドなど一新
メーンスタンドと外周スタンドの改修工事を終えた宮古島市陸上競技場の完成式典が15日、同競技場内で行われた。下地敏彦市長や市体育協会の久貝順一会長、そのほか関係者らが多数、出席。テープカットを行い、陸上競技場のリニューアルを祝った。
2010年3月にトラックタータンの張り替えを完了、同9月から旧スタンドの解体撤去、10月にメーンスタンド、11月に外周スタンドの改修工事に着手し、先月末に工事が完了した同競技場。メーンスタンドには車いす用席を含め約750人、外周スタンドには約7000人を収容する。
付帯施設としては雨天時用のウオーミングアップコース(50㍍・2コース)、各種機器をそろえたトレーニングルーム、シャワー室、ナイター照明、写真判定機設置台、会議室、放送室などを完備している。
式典では、下地市長が「競技場が大会会場として多くのスポーツ関係者や市民で大いに盛り上がることを期待している」とあいさつ。市議会の棚原芳樹副議長は「立派な施設が陸上競技の競技力向上に寄与するものと思う」との下地明議長の祝辞を代読。久貝会長は「2年掛かりで進めてきた改修工事。財政厳しい中、巨費を投じていただいたことに感謝する」と述べた。
下地市長や久貝会長、川上哲也教育長らによるテープカットを行い工事完成を祝ったほか、花園幼稚園の園児人がアトラクションとして、市のマスコットキャラクター「みーや」の歌を踊って式典を盛り上げた。
市は今年度から、同競技場の個人利用者からも料金徴収を実施。トレーニング室やシャワー、各種器具利用も有料となる。
宮古島市陸上競技場は1970年11月20日に平良市陸上競技場として誕生。88年に日本陸上競技連盟第3種公認陸上競技場の認定を受ける。面積は3万3000平方㍍。トラックは全天候舗装の400㍍レーンが8レーンあり、フィールドは天然芝。今回のスタンド改修工事の総事業費は2億9186万3000円で、国の地域活性化・きめ細かな臨時交付金を活用し事業を実施した。