13人が遠洋航海へ出港/宮総実高実習生
家族や友人ら見送る
宮古総合実業高校(下地廣治校長)の海洋科学科の3年生13人が15日、実習船「海邦丸五世」(499㌧、金城勝船長)に乗り、38日間の遠洋航海実習へ出港した。実習生らは、家族や友人らの五色のテープに見送られた。
南方のパラオ国には22日に入港。23~26日までの停泊中、実習生らは上陸し、歴史や文化などに触れ知識を深める。28日に出港し、調査操業実習の中でマグロはえ縄漁を15回実施する。宮古には5月22日に帰港する予定。
乗船式で、下地校長は「長丁場の実習となるが、大物マグロの水揚げに期待する。教官や乗組員たちは、実習生に水産人としての基礎を指導してください」と述べ、航海安全を願った。
金城船長は「好天に恵まれ、素晴らしい出港の日を迎えた。実習中は知識と技術を習得し、将来の糧にしてください。他人への思いやりを大事にし、健康管理は自己の責任でするように」と奮起を促した。
実習生を代表して久高翼君は「初めての長い航海実習となる。一回りも大きく成長して帰ってくる」と決意を新たにした。
この後、後輩たちが「海邦丸スタンバイ」を披露し、実習生の先輩たちを励ました。
実習船は五色テープが乱舞する中、汽笛を一つ鳴らし、パラオ国へ進路を取った。