サンゴ礁の魅力満喫/八重干瀬観光が開幕
初日ツアー客259人上陸
宮古の池間島北方の沖合に広がる八重干瀬に上陸する恒例の観光ツアーが18日、開幕した。さわやかな潮風が吹き渡る中、本土からの観光客259人は、広大で美しいサンゴ礁の魅力を満喫した。
同干瀬は、池間島から約5~15㌔の海域に位置する日本有数のサンゴ礁群。大小100余りのサンゴ礁が点在し、総称で八重干瀬と呼ばれている。
この日午前、観光客らは、はやて海運フェリーに138人、宮古フェリーに121人が分乗し、平良港から出港した。2隻ともギシャカ干瀬と称するサンゴ礁に接岸した。
観光客らは、サンゴを踏みつぶさないようにゆっくりとした足取りで上陸。観光客の中から「近くで見るサンゴはとても美しい」と感嘆の声が上がった。
観光客らは、1時間余の上陸体験を堪能。平良港へ向かう航行中には船内で歌や三線、太鼓による民謡ショーが披露され、「なりやまあやぐ」「漲水クイチャー」などの宮古民謡で楽しんだ。
神奈川県から家族4人と祖母ら計7人で参加した藤本美奈子さんは「初めて上陸したが、サンゴがすごくきれいなので感動しました」と声を弾ませた。
八重干瀬観光ツアーは、はやて海運が20日までの3日間、宮古フェリーが19日までの2日間それぞれ開催する。期間中の観光客は、前年比約2割減の500人余を見込んでいる。東日本大震災の影響と見られる。