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社会・全般
2011年4月22日(金)9:00

落ち花でハートマーク/福祉保健所のデイゴ

警備員の東風平さん 被災地にもエール


満開のデイゴの木の下で落ちた花たちが「ハートマーク」に形取られ、見る者に感動を与えている=20日、宮古福祉保健所

満開のデイゴの木の下で落ちた花たちが「ハートマーク」に形取られ、見る者に感動を与えている=20日、宮古福祉保健所

 宮古福祉保健所の入り口にある大きなデイゴの木が先週から咲き誇り、春の心地よい風に真っ赤な花を揺らせている。


 その風で、落ちた花を集めて地面に描かれたハートマークが職員や観光客らを楽しませている。

 このハートマークを作ったのは同所の警備を行っている宮古ビル管理に勤務する東風平豊さん(64)。

 「ここは福祉保健所なのでハートマークがぴったりだと思った。今回は4月の異動で新しい職員が赴任しているので歓迎の気持ちを込めた。また、今回の震災で多くの人が犠牲になり哀悼の意味もある」と話した。

 東風平さんは4年前から、デイゴの木が満開のこの時期になると、朝の掃除の際に落ちた花でハートマークを形作り、出勤する職員を出迎えると大好評となった。

 仲宗根正所長もこのハートマークに感激し、携帯電話の待ち受け画面にしている。

 東風平さんによると昨年は花が咲かず今年は2年ぶりの開花となり、ハートマークも2年ぶりのお目見え。

 福祉の仕事に取り組む保健所、安心と安全を提供する警備の仕事も大切なのは人の優しい心。

 人の優しい「心」から生まれた真っ赤なハートマークは見る者に新しい感動を与えている。


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