「希望の鶴」被災地へ/全児童581人が折り鶴
平良第一小学校とJC
東日本大震災の被災地支援の一環で、宮古青年会議所(JC)と平良第一小学校児童会が希望の鶴プロジェクトを行っている。同校の全校児童581人が不要紙で折り鶴3000羽を製作し、JCが被災地に送り届けるという企画。JCと同校児童会が28日に会見を開いて「被災した人が1日も早く元気を取り戻せるように」と趣旨を説明し、被災地の早期復興を願った。
JCと同校は3月11日の震災以降、それぞれで被災地支援活動を実施してきた。JCは街頭募金活動、同校は学校前で募金活動を行い、被災地に送る義援金を募った。
今回、互いに支援の輪を広げたいという趣旨で同プロジェクトを企画した。児童が千羽鶴3房の3000羽を折り、JCは1羽1円の協力金を同校児童会に手渡す。鶴はJCが被災地に届け、協力金は児童会が震災義援金として現地に送る。千羽鶴と協力金の引き渡しは11日を予定。
会見でJCの中尾忠筰理事長は「全国各地で支援活動が続いているが、まだまだ息の長い支援が必要。今回の活動は支援の輪の拡大に加えて児童のキャリア教育につながる」と話し、プロジェクト効果を強調した。
児童会の濱元優虎会長は「被災地の方に少しでも元気になってほしいと思って活動してきた」と被災地への思いを語った。副会長の村上海太君をはじめ書記の鈴木智也君、下地春好君、下地美寧さんも一様に「被災された皆さんが元気と笑顔を取り戻せるように」などと話し、被災地にエールを送った。