就職内定率は91・6%/新規高卒
県内5職安中最高
今年の春に宮古地区内の高校を卒業した新規高卒者の3月末現在の就職内定率は、前年同月と比べ9・5ポイント増の91・6%となった。県内5カ所の職安の中で、宮古が最も高い。宮古公共職業安定所(城間邦正所長)が28日、発表した。
城間所長は内定率が上がった理由に①求人数の増加②高卒ジョブサポーターによる就職支援③学校と職安の連携強化④既卒者のみを対象にしていたトライアル雇用奨励金制度の卒業予定者までの拡大―を挙げた。
就職内定者(98人)の内訳は県内33人、県外65人。県外は昨年より8人減ったものの、県内が10人増えカバーした。
城間所長は「昨年9月以降の(前比嘉章所長を先頭にした)求人開拓の取り組みが功を奏した」と分析した。
県内33人の内定者中、宮古管内は16人。職種は、ホテルや保安員、食品製造など、多岐に及んだ。
就職希望者107人中、未内定者は9人。未内定者のうち、1人は4月に内定した。残りの8人についても、全員の就職を目指し、きめ細かな取り組みを進めている。
今期の就職戦線は、リーマンショック以降の不景気が響き「雇用氷河期」といわれていた。