新葬祭場が完成/宮古島市斎苑
16日供用開始
宮古島市の新しい葬祭場「宮古島市斎苑」がこのほど完成した。10日に落成式典、16日に供用開始する。事業費は約9億4000万円。市が運営する公営葬祭場は伊良部島に一つあるが、本島内では初めて。
場所は平良字東仲宗根添。現在の民営葬祭場西側、ミヤコン(宮古コンクリート工業)北側にある市有地。
建物は地上2階建てで、敷地面積は9600平方㍍。遺体と最後の別れをする「告別ホール」、棺が火葬炉へ入るのを見送る「炉前ホール」、火葬終了後、遺骨を骨壺に納める「収骨室」、火葬の待ち時間に利用する「待合室」(和室、洋室)-などを設けたほか、普通乗用車40台、マイクロバス1台分の駐車場も完備した。火葬炉は2基設置し、1日3体までの火葬が可能。火葬料は大人の遺体1体2万3000円。(現在ある民営の葬祭場は1体11万円)
火葬料については「管理運営検討委員会」(委員長・長濱政治副市長)から、浦添市にある南部広域市町村圏事務組合の「いなんせ斎苑」と同額の2万5000円との提言があったが、下地敏彦市長は「大都会にある施設と同じというわけにはいかない」との考えを示し「市民負担をやわらげるために、維持管理費を工夫して2万3000円にできないか」と引き下げを求めた。市によると、県内11市の公営葬祭場としては最も安いという。
施設使用時間は午前9時~午後5時。「休苑日」は元日と台風時など管理上、休苑が必要と認められる日。
事業費約9億4000万円の財源内訳は、合併特例債約7億4200万円(充当率95%)、市の一般財源約1億9300万円(同5%)。