黒糖の日大盛況
買い物客、ブロック割り楽しむ
黒糖の日の10日、県宮古農林水産振興センターと宮古製糖が市内スーパー前で消費拡大キャンペーンを実施した。普段はお目にかかれないブロック状の黒糖をハンマーで割って試食できるコーナーは大人気だった。
黒糖の日は、県産黒糖の消費拡大を狙いに県含蜜糖対策協議会が昨年制定した。語呂合わせで5月10日に決定しており、同日は県内各地でキャンペーンが行われる。
宮古地区では初めての取り組みで、同センターと宮糖の職員約20人が市内スーパー前に立ち、黒糖やレシピを無料で配布した。
ブロック状の黒糖は宮古製糖多良間工場が提供。買い物客は宮糖職員の手ほどきを受けながらブロック割りに挑戦し、割った黒糖はその場で食べて舌鼓を打っていた。
黒糖の消費拡大は全県的な課題。宮古製糖多良間工場の来間春誠さんは「黒糖は多くの在庫を抱えて大変な時期もあったが、香港で販売するなど売れ行きは上向きだ」と最近の動向を説明した。その上で「多良間産の黒糖は香りと色合いがとても良い。ミネラル分を多く含んだ健康食品を味わってほしい」などとアピールした。
同工場の黒糖生産量は県全体生産量の4割を占める。今期出荷量は2960㌧。