陸自配備に反対/5・15平和行進
基地のない島訴え/250人がシュプレヒコール
きょう15日は1972年の本土復帰から39年目-。14日には「5・15平和行進」が市街地を中心に行われた。主催者発表で250人が下地から平良までの8・5㌔を行進し、全ての軍事基地の撤去、下地島空港の軍事利用反対と宮古への陸上自衛隊配備反対などを訴えた。行進後、市平良庁舎前で開いた郡民大会では「平和と暮らしを守る宮古郡民大会決議文」を採択。参加者たちは平和のためにこれからも闘い抜くことを誓い合った。
一昨年までの平和行進は、約20㌔を行進したが、より多くの市民が参加しやすいようにと昨年から距離を短縮。今年は市役所下地庁舎前の池原コミュニティー広場から市街地に入るコースで行われた。
午後1時30分からの出発式で、平和行進実行委員会の下地勝男委員長は「本土復帰して39年、米軍基地問題だけでなく先島への陸上自衛隊増強、下地島空港の軍事利用問題などいろいろな動きが出てきている。平和な宮古島であるために平和の尊さを市民にしっかりとアピールしていこう」とあいさつした。
そのほか、沖縄平和運動センターの山城博治事務局長、奥平一夫県議が激励のあいさつを行い、「戦争のない平和な沖縄を訴えていこう」と呼び掛けた。
参加者たちは、「下地島空港の軍事利用反対」「先島への陸上自衛隊配備を許さない」「米軍と自衛隊の一体化反対」などと訴えて歩き、広大な沖縄の米軍基地撤去と恒久平和を求めた。
市街地ではシュプレヒコールを繰り返しながら行進。時折降る雨の中でドライバーや歩行者に、下地島空港の平和利用などに理解を求め、平和で住みよい宮古島にしようと呼び掛けた。
市役所平良庁舎に着くと郡民大会を開催し、大会決議文を採択。
決議文では、政府に対し、米軍再編予算を復興支援に組み替えるなど被災地の復興支援に全力を傾注せよ▽普天間基地をはじめ米軍基地の県内移設を確認した日米合意を撤回し辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設を断念せよ▽防衛計画大綱に基づく先島地域への自衛隊配備、増強を中止せよ-の3項目を決議した。